道産子は雪の中に食べ物をうめる
- ショップ担当
- 2021年12月18日
- 読了時間: 3分
いよいよ冬本番・・・雪かきのシーズンになってしまいました。
サラサラのパウダースノーにダイヤモンドダストがキラキラまぶしい一面の雪景色に、心ときめくのは自宅の雪かきをしたことのない人に違いない、と思ってしまうのは私だけではないのでは。
雪かきを知らない皆さん、除雪しても除雪しても、下手すると日に何度も雪かきしないとどこにも行けない道産子の冬を、ぜひ一度体験してみてください。
日々の労働のむなしさなんて感じてる余裕もないほどに、生きるためにとにかく雪をなんとかするという経験、きっと人生にとって何かしらプラスになります。

道産子の皆さんの中には、この季節になると、お歳暮で親戚からキングサーモンやら新巻鮭やらが届くご家庭はございませんか?
脂ののった紅色の鮭、お腹にはたっぷりのイクラが詰まって、ザ・冬の北海道!
嬉しい反面、捌くのは雪かき同様の重労働で、冷蔵庫も冷凍庫も鮭だらけ、2,3本連続で届いちゃったりすると、正直もう迷惑って思っちゃったりもします。
道産子のお歳暮は食べ物が来ることが多いので、ご近所におすそ分けに行っても
「あらぁ~、いや、うちにも来てるんだわ・・・」
って断られたりしませんか?

毎日焼き鮭も相当に飽きますので、わが家は手を変え品を変え、ちゃんちゃん焼き、ほぐし鮭のチャーハン、炊き込みご飯・・・和食に飽きてくると、サーモンのホイル焼きに、サーモンフライなんかも作って、毎日積極的に消費していました。
まったくぜいたくな悩みですが、鮭の処理法と置き場に困る道産子。
3本目の鮭が届いて、これ以上無理!となった頃にやりがちなのが・・・
「雪下保管」
わが家は床下収納のようなノリで、玄関先とか、ベランダの雪の下に、鮭を箱ごと埋めていました。なんなら年末に買い貯めたビールなんかも、雪に埋めていたり。
まさに天然の冷蔵庫(どっちかというと冷凍庫)。

雪の下に埋めておくといっても、まだ12月は寝雪にならず溶けるかも、という微妙なお天気なこともあるので、様子を見ながらです。
また、野鳥や野生動物がいる地域だと、ワイルドライフとのサバイバルも考慮しなくてはならなかったり、地域やご家庭の事情によりいろいろです。
鮭ではなく、じゃがいもなど陸の食べ物が集まるご家庭だと、風除室(玄関前の風よけ?寒さ対策?のためのサンルームのような場所)に段ボール箱を積んでいたり。
学校の給食でも、ミカンが出ると、クラスで一人は窓の外の雪に埋めて冷凍ミカンを作ろうとするヤツ、いませんでした?
道産子は、美味しい食べ物に強いこだわりがありますし、冬場の贈り物は何はともあれ食べ物!って考えがちです。
畑をやってる、とか、親戚が漁師、など、食べ物にかかわる産業も盛んなので、本当に美味しい食材が豊かにそろっています。
美味しい食べ物を、電力も使わず長期間保存できる「雪」。
除雪作業はゲンナリですが、やっぱりこれもありがたい自然からの贈り物ですよね!
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